高田馬場って実は、ラーメン以外に不動産屋さんの激戦区でもあるって知ってますか?
確かにちょっと考えれば、学生の街と言われるくらいですから、長くても4年に1回は引越をする人たちがたくさんいるわけですよね。

なるほど。そりゃぁ入れ替わりが多ければ不動産屋さんもたくさんあるわけだ。

で、そんな数ある高田馬場の不動産屋さんの中に、google検索で1位になってる不動産屋さんがあるって言うじゃないですか。
そんな噂を聞きつけて、アポを取って取材に行きました。

それがこちら。高田馬場3丁目、オオゼキの裏手に入ってちょっと行ったあたりにある、こぢんまり過ぎるくらいに控えめな佇まい。
そこにLinesmanはあります。

高田馬場新聞「こんにちは〜〜」

む?
なんかお客さん?ぽい人がいるよ。

ベース弾いています。

高田馬場新聞「あの。今日取材で来たのですが、こちらの方はどこに??」

門伝さん「あっ。ボクがこのLinemanの代表をやってます門伝です」

高田馬場新聞「え……。今日はお休みだったんですか?」

門伝さん「いえ。営業時間中ですよ」

高田馬場新聞「え? じゃぁ金のネックレスは?ダブルのスーツはこれから着るんですか?」

門伝さん「あぁ。ふだんこんな感じなんです。スーツはたま〜に来ますけどダブルじゃないです(笑)」

むむぅ。
不動産屋さんと言えば金のネックレスではないのかぁ(笑)。

店の外では内藤とうがらしを育てておられます。

高田馬場新聞「あ!内藤とうがらし、ウチも育ててますよ。でもまだ小さいですね」

門伝さん「そうなんです。やっと実がなり始めましたよ」

高田馬場新聞「ウチはもう収穫を終えました。はやく食べられるといいですね」

勝ち誇った感じが出ないよう、にじみ出る笑みを押し殺して応対を続けます。

店内はおしゃれな感じです。
高田馬場新聞「なんかいろいろ、不動産屋さんぽくないですね」

門伝さん「はい。元々はミュージシャンをやってまして」

高田馬場新聞「?ではなぜ不動産業を?」

門伝さん「不動産屋をはじめたキッカケは大家さんの「高田馬場には良い不動産屋がなくて・・・」という話からなんです。実はボク、父親が工務店をやっていまして、高田馬場の大家さんとは接点があったんです。賃貸住宅だと、修理屋やリフォームが必要になるので。

その中で「高田馬場には良い不動産屋がない・・・」という話しを耳にしたのが「不動産屋をはじめてみようかな?」と思ったキッカケです。いろいろ調べていくと不動産業界の不誠実さが見えてきて。一般社会の常識から考えると、とても考えられないことがいくつもあって。
詳しくは、こちらのブログにて
不動産会社で勤務していた時期もあるんですが、実際に現場に出るとそれがもっと強く感じました。

「普通に商売すれば大家さんのためにも、消費者のためにもなる。絶対そういうニーズはある。そう思って起業、不動産屋をはじめました。もちろん全部が悪い不動産屋ってわけじゃないですけどね。概ね好評を頂いています。」


うーむ。熱い。
門伝さん、熱い男です。


門伝さん「ちなみに賃貸物件の仲介だけではなく、大家さんに提案をしてリノベーションをしたりもしています。ウチの隣に入ってるデザイン会社さんなんかがそうですよ」

天井を抜いてロフトを作り、壁が塗り分けてあります。
リノベーションをしたらすぐに、入居が決まったそうです。


うーむ。やるな。
門伝さん、やる男です。

高田馬場新聞「ではせっかくなので、高田馬場の不動産事情などについて伺いますか」

門伝さん「高田馬場という名のつく町は「新宿区」にあたります。場所によっては豊島区が入ってくる場所もあります。新宿の端ってところですね。駅近辺はお店も多く賑やかな印象ですが、一本道を入ると落ち着いた住宅街になります。
国土交通省が提供する不動産取引情報提供システム「レインズ」と、アットホームのデータを独自にまとめたものを紹介します」

門伝さん「2014年の春頃に高田馬場駅周辺の賃貸物件、空室で募集されていたデータをまとめたものになります。
その前に空いている部屋がこんなにあるのかと、びっくりする人も多いと思います。


「空き家問題」って話題を耳にする機会もあると思いますが、この都心部でも少しづつその影響が出てきています。

では間取りの割合を見ていきましょう。円グラフの割合を見て通り、圧倒的に単身者向けが多いのがわかると思います。
「1R」「1K」「1DK」という物件が約2000件、全体割合も77%を占めます」



うーむ。やるな。
不動産業に金のネックレスは必須アイテムではない。

そんな新時代の到来を予感させる男です。



門伝さん「あと、高田馬場というと「学生が多い」というイメージを持つ人が多いと思います。たしかに学生も多いですが、学生ばかりというわけではありません。

賃貸物件では、ひとり暮らしの学生から30代半ばくらいまでの人が、層としては一番多い印象ですね。
先ほどのデータを見ても、単身者向けの物件が多いのがわかると思います。

駅から少し離れたエリアには、戸建て・分譲マンションもあるので、ファミリー層もいますね」

高田馬場新聞「今、タワーマンションの建設も進んでいますよね」

門伝さん「そうですね。数年後はだいぶ年齢構成も変わりそうです。あと、電車のアクセスも良いんですよ。
山手線、西武新宿線、東西線の3路線が乗り入れてます。駅でいうと新宿駅と池袋駅のちょうど中間に位置します。

ここって結構見落としがちなんですけど、かなりいい立地にあるんですよね。どちらの街に行くのもアクセスがとても良いです。
ボクはよく自転車で新宿、池袋まで出かけますが、池袋までは自転車で10分、新宿までは自転車で15分ほどです」

高田馬場新聞「では、気になるお家賃事情ってどうなんですか?」
なんだか通販番組みたいな流れだな。

門伝さん「山手線の沿線って家賃が高いエリアですが、高田馬場って安いんですよ。そういうことから、物件問い合わせランキングでも、上位にランク付けされることが多いですね」

こちらは高田馬場地域の部屋タイプ別平均家賃です。
確かに山手線沿線にしては安過ぎるくらいの設定です。

高田馬場新聞、愛人を住まわせるくらい稼げた暁には、高田馬場に住ませることに決定しました。

門伝さん「あ、あとこれは気をつけてほしいのですが、神田川が護岸工事によって流れが変わった影響で、川の向こうとこっちで新宿区と豊島区がキレイに分かれていません。なので、新宿区の戸塚出張所から徒歩1分なのに豊島区なので使えない、と言ったことがあります」

そうなのです。高田馬場2丁目のあたりは、豊島区高田3丁目がすぐ隣にあったりします。

この豊島区高田の住所表記がある電柱の隣に

新宿区高田馬場新聞2丁目の電柱が立ってるんです。

不動産の切り口から街を見るって、これまでしたことが無かったですが、なかなかオモシロい見方がありそうです。
もう少し探りを入れてみることとしましょう。

では最後は、このところ高田馬場新聞で流行っている動画でお別れです。
門伝さんのベース演奏。

あ、あとLinesmanでは2014年10月の高田馬場新聞月間で、イベントを主催してくださっています!
街のプロにノウハウを聞く無料の講座「ババゼミ」。
その1つとして10月5日と10月17日に、「不動産賃貸の知っておくと得するセミナー」を開催されます。
申し込みはコチラから。

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Linesman
住所   東京都新宿区高田馬場3-16-2
電話番号 03-6908-9182
営業時間 月-火:10:00-18:00
     木-土:10:00-18:00
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