神田川周辺が染色産業の一大集積地だというお話は、これまでにも何度か高田馬場新聞でもお伝えしてきました。

繰り返しになりますが、簡単におさらいをしておくと、染色業は江戸の地場産業で、武士の裃(かみしも)に代表される小紋染などが発展。
かつては日本染色産業の三大産地として京都、金沢と並ぶほどの規模を誇っていたとか。

はじめは神田、浅草が染色業のさかんな場所だったのが、明治時代以降に水質が悪化。
それに伴って拠点を上流へと移し、現在の江戸川橋から落合・中井へと至る地域が染色の一代集産地になっていったそうです。

そんな「染の王国 新宿」で、例年開催され好評を博しているイベントがあります。
染めの小道

それが「染の小道(そめのこみち)」。
高田馬場よりも少し上流、西武新宿線中井駅周辺で2月26日(金)から28日(日)の3日間に渡って開催される催しです。
落合・中井地域の工房の皆さんが中心となって、5年前から開催されています。

「染の小道」は、落合・中井を「染めの街」として再び日本や世界へ発信すること、そして、地域が大切にしてきた価値や環境を多くの方々に 直接体験していただき、地元の活性化につなげることを目的とした、住民主体のイベント。
妙正寺川の川面に反物を張る「川のギャラリー」や、

川のギャラリー  川のギャラリー

川のギャラリー

商店街店舗の 軒先に作家が制作した「のれん」を展示する「道のギャラリー」を展開。

道のギャラリー

道のギャラリー

3日間に渡って、染め物が中井の街を彩ります。

 

 

その他の見どころとしては、 「染の王国展」(土・日のみ 会場:落合第二小学校)や、一反の布をみんなで型染めする「千人染め・無料染色体験」(土・日のみ 会場:落合第五小学校)などなど、イベントが盛りだくさん。

千人染め

私たちの街の伝統産業に触れる良い機会です。
和装でもして、おでかけしてみてはどうでしょうか。

染の小道2016年のパンフレットはこちらからダウンロードできます(PDF 6.6MB)。

染の小道オフィシャルサイトはこちらです。


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