大江戸ビール祭りをもっと楽しむ!

「いらっしゃいませ」

ーー「あ~今日も残業だよ。そういや今度、高田馬場でビールイベントがあるらしいね」

「そうなんですよ、この4月にできたベルサール高田馬場ですよね」

ーー「俺もこの前の”ペールエール”でビールにハマっちゃってさぁ……あ、”とりあえずペールエール”ね」

「かしこまりました。ここ何年かはビールのイベントが人気ですよ」

ーー「そうみたいだね。まあ、すぐ近所でやるからさ、せっかくだからいってみようかと思ってね」

「それなら、一緒にいきましょうよ!お供させてください」

ーー「ええ~!それはちょっと」

「え?なんでですか」

ーー「実はね、なんていうか……先約があるんだよ」

「なんですか歯切れの悪い。あっ!もしかして、デートですか」

ーー「ズバリいうねぇ。ちょっと気になる子がいて、その子がビール好きみたいでね」

「そういうことでしたら、私はお邪魔しませんよ」

ーー「しかし、こういうイベントは初めて行くから、どんな雰囲気かわからないんだよね」

「じゃあ、私がレクチャーしますよ!」

ーー「お、心強いね!」

「なにも難しくはないんですが……そうそう、当日でもわからないことがあったら、聞きにきてくださいよ!
私、出店者側でずっと会場にいるんで!」

ーー「結局、監視されることになるのか……」

高さん

<ビールイベントにもって行くと便利なもの>

二回目になりましたこのコラムですが、今回は「大江戸ビール祭りの楽しみ方」というテーマを書いていこうと思います。

まずは、持ち物。
正直な話、お財布だけ持っていっても十分楽しめるのですが……これがあると便利と思うものをまとめました。
これまで、数々のビールイベントに参加してきた(呑んだくれてきたともいう)私のオススメアイテムです。

1)水
水
基本だけれど、忘れちゃいけないチェイサーの水!
ビールイベントでは様々なビールを味わえますが、色んな味のビールを呑んでいるとどうしても舌が疲れて味がわかりにくくなってしまいます。
酔い覚ましに、舌のリセットのために、水は少し多めに準備しましょう!

 

2)ウェットティッシュ
ウエットティッシュ
なにかと便利なウェットティッシュ。
ちょっとこぼしちゃったり、おてふきに。
フードも楽しめるビールイベントでは必須です!

 

3)トレイ
トレイ
あれもこれも食べたい!
こっちもそっちも呑みたい!
でも、両手がふさがって持ちきれない……
実際いってみると、きっとそんな状態になると思います。
トレイを一つ持って行くと、そんな問題も解決。
ビールにフード、どんどん持ち歩けちゃいます。

準備するもの一式

各ブースでは、ビールを複数杯オーダーすると紙製のドリンクホルダーをつけてくれるところが多いのですが、これが結構かさばるゴミになるんです。
こういったイベントではゴミ問題はつきもの。
出店者側としても、ゴミ削減のため、ぜひ持ってきていただきたいアイテムです。

以上、持って行くと、きっと便利なアイテムでした。

 

 

<迷ったらのみくらべ!>

さて、準備もできました。
あとは会場へ向かうだけです。

会場へ着くと「うわーこんなに色んな種類のビールがあるんだ!」とあらためて驚かれる事でしょう。

どのブルワリーのビールからいくか。
これは、本当にフィーリングでよいと思います。

自分の出身地でつくられたビール、出張でいったことのある土地のビール、売り子がかわいい、イケメン……

そんな中で、色んな種類を試したい!というかたにオススメなのが、少しずつ色んなビールが楽しめる
ビールイベント名物「テイスティングセット」「のみくらべセット」というもの。

これはそのブルワリーでつくっているビールが、小さいサイズで4種類以上のセットになったもので
大抵のブルワリーで実施しているサービスだと思います。

テイスティングセット

例えば4人で違うブルワリーのテイスティングセットをシェアすれば、4×4で16種類ものビールを楽しめちゃうんです。

値段も大体4種1,000円からとお得になっていますので、ぜひ試してみてください!

 

<どの順番で呑む?>

目の前に並んだ16種類のビール……

なにがなんだか、どれから呑めばいいのやら。

そんな風に悩んだときは、薄味から濃い味の順番でビールを呑んで行きましょう。

濃い味のビールを楽しんだ後に、薄味のビールを呑んでしまうと、どうしても味がわからなくなってしまいますからね。

それでは、ビールの味の濃淡はどのようにして見極めるか?
次にあげる3つのポイントにまとめてみました。

1)アルコール度数(ABV)で決める
各ブースに並ぶポップやメニューにはアルコール度数(ABV=Alcohol By Volumeと略される事も)が書いてあることが多いと思います。
もちろん、呑む順番はアルコール度数の低い順番から!
ちなみに、一般的なビールは5%前後、7%を超えてくるとビールとしては強い部類にはいります。

 

2)苦味(IBU)で決める
こちらも、ポップやメニューをよーくみると書いてあることがあります。
ビールの味の中でも重要な要素、苦味はIBU(=International Bitternes Units)という単位で表され、値が高くなればなるほど
苦味が増します。
「そんななじみのない単位でいわれても……」と思われることでしょう。

目安としては、日本の大手4社のビールはIBU15~25となっています。
IBU40を超えると、普段飲んでいるビールよりも明確に強い苦味が感じられることと思います。

また、IBUを明記しているブルワリーのビールは「苦味をアピールしたい」という場合が多い傾向があります。
苦いビールが好きなかたは、IBU値の高いビールを探してみましょう!

また、先ほど「IBU値が高くなればなるほど、苦味が増す」と書きましたが、実は苦味は甘味によって相殺されます。
例えばIBU値が同じ30だとしても、ビールに含まれる甘味成分(アルコールなど)が多いビールは苦味が相殺されて甘く(苦味が抑えられて)感じられることでしょう。

 

3)色で決める
ビールの色は、使われている麦芽のローストの程度によって決まります。
よくローストされている麦芽が使われているほど濃い色に、あまりローストされていない麦芽が使われていると淡い色になります。
つまり、黒ビールと呼ばれるものや茶色いビールは、一般的な黄色いビールより、よくローストされた麦芽が使われている、といえるのです。

麦芽のロースト具合が強くなると、麦芽の風味が増す事になるので、味は濃くなる傾向にあります。

ABVもIBUも明記されていないとか、いっぱい頼みすぎてよくわからなくなっちゃた、というときは単に色の薄いものから呑んでいくだけでも十分だと思います。

 

 

さあ、いろいろと書き連ねてきましたが、結論、ビールイベントは楽しんだもの勝ち!

福沢諭吉いわくビールは「胸膈(きょうかく)を開く」酒であると評されています。
胸の内を明かす、という意味ですが、ビールの苦味をつかさどるホップという原料には
不安や緊張を緩和する、リラックス効果があるとされています。

なんにせよ、みんなでワイワイ楽しめるのがビールイベントの良いところ。
GWはベルサール高田馬場で開催される、大江戸ビール祭りへぜひお越し下さい!

 

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高 浩嗣
Hirotsugu Taka

北海道生まれ。
早稲田大学中退。
2015年、クラフトビア・アソシエーションの認定資格、ビアジャッジを取得し
飲食業のかたわら、ビールコンテストで審査員を経験。
ビールとキンミヤをこよなく愛する。
座右の銘は「カレーうどんを食べれば大抵の病気は治る」

 

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大江戸ビール祭りの詳しい情報はコチラから
大江戸ビール祭り2016公式ホームページ: http://oedo-beer-festival.jp/
Facebookページ: https://www.facebook.com/oedo.beer.festival
Twitter: https://twitter.com/oedobeerfest (@oedobeerfest)

 

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