高田馬場新聞は東京高田馬場の粋な情報を発信するWEBマガジンです。

中華料理の中でも激辛で知られる湖南料理の「李厨」。

さかえ通りを駅から東京富士大学方面に向かってしばらく歩くと、左手に、また新しいお店ができていました。

お店の名は李厨(りちゅう)。しかしここ、以前は蜀湘苑という四川料理のお店だったはず。
2016年のバル辛フェスタにも参加してくださいました。

これはいったいどうなっているのか、真相を解明せねばと思っていた矢先、とある筋から情報が入ってきました。

その情報元は「中華地方菜研究会〜旅するように中華を食べ歩こう〜」という、中国の地方料理を食べ歩く会を運営している本多さん。
エスニックが大好きな高田馬場新聞も、実は何度かこの会に参加しており、行くたび中国料理の奥深さにクラクラさせてくれる、とても素敵な会なのです。高田馬場新聞で紹介した馬記でも、開催されたりしています。

そんな本多さんが入手した情報によれば「池袋北口の中華街にある品品香という四川料理店で働いていたけど実は湖南省出身のシェフが、満を持して高田馬場で湖南料理のお店を出す!」とのこと。

この情報、シェフ本人から直接聞いたと言いますから、どんな人脈持ってんねん!と突っ込みそうになるのをこらえ、とにかく湖南料理はいかほどのものかと、本多さんのお供をして行ってきました。

高田馬場新聞「こんにちは〜」

お店の中から「いらっしゃいませ〜」

ケンちゃん

あれ?このお兄さん、蜀湘苑のときもいた人だ。

たしかケンちゃんって呼ばれてる。

 

高田馬場新聞「ここって、お店、変わったんだよね?」

ケンちゃん「はい。僕の故郷である湖南料理のお店に変えました」

高田馬場新聞「え?『変えた』って…? あ、ケンちゃん、実は偉い人???」

ケンちゃん「はい。ここは僕が趣味でやっているお店です。僕は湖南省出身で、最初は四川料理の方が人気あるかなとおもって始めたんだけど、やっぱりふるさとの料理がやりたくて、同じ湖南出身の李さんにシェフをお願いしてお店を変えました」

ケンちゃんと李さん
(写真右が李シェフ)

ケンちゃん「李さんがいた品品香も、この店の株を持ってます(高田馬場新聞注:出資してるの意と思われます)。ちなみに僕は新橋で居酒屋さんを2軒、やっています。ですがこの店については僕が食べたいものを出そうと思って、それで湖南料理なんです」

すげぇ。ケンちゃん、完全なる青年実業家じゃん。
30がらみの元アイドルとかと結婚したりするやつだよ。

バイトのお兄さんだとばっかり思ってた。すまん。

 

 

本多さん「あのう…お話もいいんですが、そろそろ食べません?」

高田馬場新聞「あ、失礼しました。食べましょう食べましょう」

メニューを見ると、四川料理ぽいメニューから、湖南料理とおぼしきものまで幅広くラインナップされています。その中から湖南料理ゾーンのものをを中心にいくつかチョイス。

 

まずやってきたのが青椒香干(燻製どうふの青唐辛子炒め)1,180円。

青椒香干

豆腐の燻製、というところがまずハートを掴みます。
そしてこのツボを半分に割ったような器。

なんだか期待できそうです。

 

そしてお味は…うん!うまい!!豆腐の燻製って作るのむずそう。

そして大豆つながりの豆豉がいい働きしている。で、じんわりと辛いです。食べているうちにじゅわぁっと汗が出てきますよ。

 

ちなみに中華料理で辛い料理というと、四川料理を思い浮かべる方も多いと思いますが、四川料理は花椒を用いた「麻(マー)=痺れ」に「辣(ラー)=辛さ」を組み合わせた料理。湖南料理の方がより「辛さ」が際立った料理だと言われます。

また、かの毛沢東を輩出したのが湖南省。毛沢東が愛した中華豚角煮(紅焼肉)は「毛氏紅焼肉」として料理名にもなっています。

 

次にやってきたのが豆豉蒸五花肉(豚バラ肉のトウチ、唐辛子蒸し)880円

ここでも豆豉が豚さんをまぁるく包み込んで、味に深みを与えています。

豆豉蒸五花肉

調理場を見ると、蜀湘苑のときに比べて蒸し場スペースが拡張されており、どうやら蒸し物に力を入れているようです。

 

そして真打ち。剁椒鱼头(丸ごと魚の頭の湖南風蒸し)1,980円!

湖南料理を代表する料理のひとつと言われるこちら。
剁椒(ドゥオジャオ)という、唐辛子を漬け込んで発酵させた調味料で蒸しあげた魚の頭をいただくという一品。

辣椒鱼头

見た目の赤さに反し、発酵調味料である剁椒の働きで辛味よりも酸味・うまみが際立つんですね。

「この料理を食べると湖南料理店のシェフの腕がわかる」と、先日知り合った食べロガーさんが教えてくださいましたが、確かに納得。

 

しかしこのビジュアル、見てください。

辣椒鱼头

食欲がそそられまくりますよね。

魚は鯛を使っています。

辣椒鱼头

しかしこの料理、魚を食べて終わりじゃぁないんです。

食べ終た後に麺を投入し、お汁の旨さを味わい尽くすまでが必須の楽しみ方。

辣椒鱼头

お汁の旨みを麺にからめとって、堪能しました。

 

この日は本多さんと2名で行ったので、この辺でおなかいっぱいに。
しかしこれはもっともっと湖南料理を突き詰めねばならぬ!ということで、数日とおかずにまた行ってしまいました。

 

前回気になって食べられなかったメニューを攻めます。

 

老干妈蒸茄子(湖南風蒸し茄子)480円。
ラオガンマという中華調味料の名前が味についているところに突っ込みそうになりますが、いやいや食べるとこれがウマい。

老干妈蒸茄子

480円という、このメニューだけ値付けが他と異なるというのも気になりますが、まぁ安いし美味い。
今後来るごとに頼む、レギュラーメンバーに決定しました。

 

湘西臘肉(ラーロウ)1,580円
ラーロウは中華料理の干し肉です。こちらのラーロウは燻製香がしっかりめのタイプでした。

湘西腊肉

ラーロウはこれからちょっと来るかもしれません。

 

干煸四季豆(インゲンと挽き肉炒め)980円。

干煸四季豆

インゲンは中華料理ではおなじみですね。歯ざわりがとても良い。

 

しかし大半の料理には赤い唐辛子が乗っており、当然ながら飾りでのっているわけではなく、しっかりと体内で大活躍。頭皮からは汗が流れ続けます。湖南料理はスポーツだね、と謎の格言も飛び出しました。

もちろん、辛くない料理もありますよ。

ちなみにケンちゃんに聞いたところ、特に言われなければ「日本風の辛さ」で提供しているそうですから、我こそはという方は「湖南風の辛さで!」と注文してみると、湖南の熱風を体感できると思います。

 

 

そしてそして!
今回は中華地方菜研究会さんからお誘いをいただき、高田馬場「李厨」において開催される中華地方菜研究会のイベントに高田馬場新聞も相乗りすることになりました!!

下記のイベント概要をご覧の上、メールまたはfacebookページからお申し込みください。
【イベント情報】
中華地方菜研究会〜旅するように中華を食べ歩こう〜
【第17回】湖南編その2<大本中×高田馬場新聞×中華地方菜研究会>
日時:2017年4月18日(火)19:30〜
会場:本格湖南料理 李厨
東京都新宿区高田馬場3-4-16 MKビル2階
03-6886-9751
予算:料理・飲み物込み計5〜6千円程度で調整中です。
〆切:4月16日(日)13:00

中華地方菜研究会さんと、大本中(大勢で本格中華料理を楽しむ会)さんとのトリプルコラボでの開催です。

お申し込み:E-mailまたは高田馬場新聞Facebookページ から

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SHOP DATA
本格湖南料理 李厨
住所   新宿区高田馬場3-4-16 MKビル2F
電話番号  03-6886-9751
営業時間 11:00〜24:00(L.O.23:00)

ランチ営業

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