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高田馬場のトリックスター「郷ひろし」さんの新人賞受賞パーティに潜入。

梅雨のさなかの日曜日の午後。

エルグリンゴのママに「ちょっと面白いイベントがあるよ」って誘われてやってきました。

エルグリンゴ

築50年オーバーのエル・グリンゴの2階に、床が抜けそうなくらいたくさんの人が集まっています。

司会のひと

くいだおれ太郎のような人が司会やってる!
それにしてもたくさんの人です。

 

しかも、ふだんのエルグリンゴじゃない感じの客層で。

客層もしぶめ

いったい何が行われているのでしょうか?

 

 

その秘密はこのCDにあります。

新人賞受賞アルバム

「お弁当箱の唄」。郷ひろし&友美とあります。

 

高田馬場新聞をご覧の皆さんの中には、このCDや郷ひろしさんのお名前をご存知の方も多くいらしゃることでしょう。

なにせテレビ東京の人気番組「モヤモヤさまぁ〜ず」で、高田馬場が登場すると必ずと言っていいほど登場するのがこの郷ひろしさん。

それどころか、さまぁ〜ずが郷さんの濃いキャラを気に入ったらしく、2015年には番組に登場しまくった挙句、「2015モヤさまアワード」のMVPに輝くという衝撃の展開に。

その時にこの「お弁当箱の唄」を唄いまくっていたのがきっかけとなり、なんとフォーライフからCDが発売。そしてそして、2016年のフォーライフ・ 最優秀新人ディスク賞を受賞し、その受賞記念パーティがエル・グリンゴで開催されたというわけです。

 

シンデレラストーリーってこういうやつか。いやちょっと違うか。

かんぱい!

まぁとにかくなんかエライ人っぽい人の音頭で乾杯があり

客層もしぶめ

熱狂的なファンなのか、はたまたお仲間なのかはわかりませんが、こってりした感じの観客たちに囲まれて

郷ひろしを正面から

この謎の集会「フォーライフ・ 最優秀新人ディスク賞 受賞記念パーティ」が幕を開けました。

 

 

ここで念のため、郷ひろしさんをご存じない方のために、今回の記事が一体なんの話をしているのかをご説明しておきます。

レコーズハリー外観

住所で言えば高田馬場4丁目。
バインミーサンドイッチの少し南に中古レコード店「レコーズ・ハリー」があります。

この看板を見たらそこには郷ひろし

ここの店主が先にご紹介した「郷ひろし」さん。

セントラルパーク

かつて歌舞伎町コマ劇場あたりにあった「新宿セントラルパーク」。
店内に飾ってある当時の広告を見ると「1000席のビッグスペース」とありますから、かなり大きいハコだったことがわかります。「世界の料理130種と生演奏」とあるように、生演奏を楽しみながら食事をするスタイルのお店だったようです。

そこで30年にわたって芸能部という部署に属し、バンド演奏を行なっていたのが、誰あろう郷ひろしさん。当時は別のステージネームを持っていたそうです。

郷さんは19XX年、北海道は札幌で生まれ、16歳の頃からミュージシャンとして活躍していました。19歳の時にヤマハのプロ育成コースへ誘われて上京。デュークエイセスの和田昭治さんに師事していたそう。

郷さん「僕その頃スーベやっててね。18歳の時に札幌であったオーディションでスタンドバイミー演ったんですよ。それがきっかけで東京に来ないかって誘われたんですよ」

高田馬場新聞「???スベ??」

郷さん「あぁ、知らない?ベースのこと、スーベっつうの。業界のねアレでね」

高田馬場新聞「あぁぁ…そういうやつホントに言ってる人初めて見ました」

 

どうやらすごいものもあるみたい

郷さん「当時はねぇそれこそ「ビーター カリバツ」でね!大変だったよ」

高田馬場新聞「???」

郷さん「『ビーター カリバツ』つまり『たび ばっかり』。地方巡業のことをね、そうやって言ってたんだよね」

高田馬場新聞「あ、はぁ」

郷さん「セントラルパークって、池袋、吉祥寺と、あと札幌にもあってね。僕はバンマス(あ、バンドのマスターってことね)やっててさ。もうほんと、いろんな経験しましたよ。景気のいい時はスーシーだったのが、景気が悪くなるとバーソーでね」

高田馬場新聞「???」

郷さん「あ、スーシーって聞いたことあるでしょ?」

高田馬場新聞「えっと、、寿司でしたっけ?」

郷さん「そうそう!じゃあバーソーは?わかるでしょう」

高田馬場新聞「あっ!蕎麦ですね!! でも蕎麦だってそれなりに高くないですか?」

郷さん「立ち食いのだって! ビーターカリバツだからせめてシースー食わせろっていったら、今日はバーソーっだよって言われたらもう辛くってねぇ」

高田馬場新聞「うーん。なるほど、というか業界用語すごいっすね」

郷さん「うん。セントラルパークで働いてるとさ、いろんなミュージシャンが来るのよ。で、なかでもジャズの人がね、なんでもかんでもひっくり返してたね。ギャラの金額もさ、ツェー萬とかデー萬とかって言うの。知ってる?あ、わかんないか。ツェーとかデーとか、ドイツ語なんだよ。ほら、音楽ってドイツが本場っていうかそういうのがあってね。だからドイツ語使ってんの。とにかくジャズ界隈の人たちはなんでもひっくり返して言ってたね。自転車なんてシャテンジだし」

司会がいるのに仕切りは郷ひろし

もう、郷さんの業界用語まじりのハイテンショントークに終始押されっぱなしです。

その勢いで年齢とか本名とか売れる前の話とか、たっぷり聞きましたがそれはまたいつか機会があれば。

高田馬場新聞「しかし、売れちゃって良かったですねぇ」

郷さん「や、まだ売れかけてるところだって!売れてない時間が長すぎだって!でもほんと、さまぁ〜ず様さまだよね」

あいまにでてくる司会のひと

読んでいると、どうにも郷さんの不思議おじさんぷりだけを強調した、若干盛った感じのインタビューになっていますが、実際はこの3倍くらいすごいです。一度お店に行くといいと思います。うん。行ったほうがいいね。

「キンゲンゴ!」(ゴキゲンをひっくり返したやつね)って迎えてくれると思います。その時はちゃんと「高田馬場新聞読んで来た」って言ってくださいね。

 

では、ここらへんで話を「フォーライフ・ 最優秀新人ディスク賞 受賞記念パーティ」に戻します。

この日は受賞を祝うべく、たくさんのミュージシャンがやってきていました。

その辺は高田馬場にあんまり関わりがないので大胆かつ華麗にカットしちゃいますが、この郷さんのパートナー友美さんがなかなかのキレものっぷり。

元は郷さんがバンマスを務めるバンドでドラムをやっていたところ、どっかのおじさんが「この子と2人で歌えばいいじゃん!」の一言で郷ひろし&友美のユニット結成が決まったそうです。「どっかのおじさん」も確かなんかの偉い人だった気がしますが忘れました。

 

そして見た感じにかなり年齢不詳感があります。

狂気を感じさせる友美さんの表情

でもこれが素晴らしくナイスなコンビ。郷さんのキテレツなハイテンションを全くスルーしてます。

ダンシング

でも実は高田馬場新聞、正直なところ業界用語とかばかりがフィーチャーされているので、郷さんについては当初かなりの色モノ感を感じていまして、いわゆるそういう色もの推しな取材になるんだろうなぁと思っていました。

 

が、これがびっくり。そんな僕の期待を良い意味で斜め上に飛び越えて行く、楽しいステージング。

そりゃぁ売れていなかったとしても30年ステージやってればこれくらいやっちゃうよ、っていう。
場をちゃんと高めていくんですね。

年齢聞いちゃったけど言えないけど、その年齢からしたらありえないくらいの声量だし。唄だってちゃんとウマい(なんか偉そうにすみません)。

エルグリンゴの夜はふけて〜

友美さんについては前情報の持ち合わせがないのでよくわかりませんが、来る人みんなが「友美ちゃん、唄が上手になったねえ」ってしみじみ言っていましたよ。

熱唱

友美さん、高田馬場新聞的には表情がツボでした。

おきまりのポーズ

3曲ほど歌って場があたたまったところで、満を持して「お弁当箱の唄」です。

これはその昔、子供向けの番組で誰もが聞いたことのあるあの曲を、新しいアレンジにした楽曲。

郷さんいわく「なぜか1番の歌詞だけが権利者不明になっていたので、1番の歌詞だけで作っちゃった」という、トリッキーな楽曲なんだそうです。

2番は某テレビ局の権利に抵触するため、歌えないのだとか。

しかしなんとも頭から離れないミュージックです。
動画も撮ったのでちょっとだけお見せします。

知る人ぞ知るこの振り付け!

これっくらいの〜

 

 


高田馬場で郷さんの歌を聴けるステージ作れたらいいなぁ、と思いました。

キンゲンゴ!

決めのポーズはキンゲンゴ!です。

かなりお疲れのご様子でしたが、来客の皆さんにも細やかに気遣いをしていましたよ。

1ステージ目を終えて

しかしこの街、掘れば掘るほど面白い人がいるなぁ、と改めて思いました。

 

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SHOP DATA
レコーズ・ハリー
住所   東京都新宿区高田馬場4-10-15

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